top of page
執筆者の写真ガブリエルしょう

4.22


お久しぶりです。

前回の記事が6月なので実に10ヶ月ぶりです。

実は9月に書いた記事もあったのですが、あまりに情緒が安定していない内容でしたので消してしまいました。

ここ数ヶ月くらいブログを更新していなかったばかりか、実はサイト自体非公開にしていたのですが、今日からまた一定の頻度で更新して行けたらと思っています。


ひとまず以下、この10ヶ月の間に描いた絵と所感です。


『純粋』

鈴蘭の花言葉です。

誰かを想う絵として描きました。


『Time Alone with You』

男女カプの親密な絵を描きたい!と思って描き始めた絵でした。

しかし時間が経ってみてみると、我が絵ながらシチュエーションが解釈違いです(憤怒)

この二人はおそらく、こんなに親密な距離感になることはないです。


『Silence』

クリスマスの静寂がテーマのイラストです。

私が通っていたミッション・スクールではクリスマス前の一週間は特別でして、一日沈黙を守ることができた人は貧しい人へ寄付を行うことができるという慣習がありました。

この寄付というのが一日30円、払うのは生徒自身の財布からで、信心の薄い人間の感覚からすると正直沈黙で過ごした方が損になるというシステムでした。

中学生のお財布から消えていく210円は当時非常に痛く……

しかしクリスマスの時期特有の静粛な空気感が私は大好きでした。


『ジャポニズム』

2021年の年賀状でした。

漫画賞を頂いた4月の時点から、この年の年賀状は彼らを描こうと決めていました。

油彩でゴリゴリ塗ったような荒いタッチを生かしてみようと試みた作品です。


『キィの箱庭』


『色を失った街』


実は絵本を作ってみようと思っていて、この二枚と記事のトップに配置した描きかけの作品は連作です。

暇を見つけて続きを描いていこうと思っておりますので、ストーリーを想像しつつご覧いただけますと幸いです。



それとこれは宣伝なのですが、漫画雑誌ハルタさんの新人漫画賞「八咫烏杯」にて拙作『或る夫婦』が賞を頂いています。

ゆるふわ大正時代の夫婦モノです。

作品はハルタさん本誌に掲載していただける予定です。

掲載号が何月になるかはまだ未定なのですが、チェックしてみていただけますと幸いです。

https://www.harta.jp/articles/000556.html



 


ブログを再開しようと思ったきっかけなのですが、「このままプロの漫画家として生きていくには今ひとつ何かが足りない」といった指摘をこの半年くらい受け続けておりまして、大きな壁を目の前に地団駄を踏んでいる状態でした。

状況を打開するためにはある種の卑しさ=私の中の良くない部分を物語に出力できるようにならなきゃいけないのだろう(多分)と考えたのですが、悪い部分を描くということは思った以上に難しく、保身のために表現をぼやかしたりなど、今ひとつ芯のないプロットばかりを作ってしまっているのが現状です。

そもそも私の場合中核になるべき自己も曖昧な状態で、「アナタ自身の中で解決していないことをエンタメとして描くことはできないわよ」というご指摘も受け、「私の中で解決している確固たる自己とはなんだ!?」と頭を抱えてしまったところに一つの解決法として提案して頂いたのが「エッセイを書くこと」でした。


そういえば最近あまり自分の考えを文章として表すことをしていなかったなあと反省し、早速これを書いてみているのですがはてさて、放っておけば勝手に画面を埋めていく人生や自分自身に対する恨み節。

この文章はかなり推敲しており、浮かんできたそれらをそのまま表に出すようなことはしませんが、そういったものの中にこそ掬い取るべき自己があるんだろうなと思うことができました。


できるだけ前向きな話題を取り上げて更新していきたいと思っています。

閲覧数:86回0件のコメント

最新記事

すべて表示

5.30

5.23

3.15

תגובות


bottom of page